ウクライナ軍は先月からロシアの西部クルスク州への越境攻撃を続けていて、先月下旬の時点で東京23区の2倍の面積にあたるおよそ1300平方キロメートルの地域と100の集落を掌握したとしています。

こうした中、ロシア国防省は12日、クルスク州であわせて10の集落を奪還したと発表しました。

これに関連し、ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、首都キーウで行ったリトアニアの大統領との記者会見で「ロシアは反攻を開始した」と述べ、ロシア軍がウクライナ軍の越境攻撃に対する反撃を開始したと認めました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は今後の見通しは不透明で流動的だと指摘しつつ、「ロシア軍は組織的で装備の整った部隊による反撃の前に、ウクライナ軍の最前線を一時的に2分させようとしているのかもしれない」などと分析しています。

ロシア軍が本格的な領土の奪還作戦に乗り出したのかどうか、越境攻撃の転換点となるのかどうかが注目されます。

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