防衛省は12日午前7時16分に、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したと発表した。同省関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したとみられる。現時点で被害は確認されていない。

韓国軍合同参謀本部は12日、北朝鮮が同日午前7時10分ごろ、首都平壌の一帯から日本海上へ短距離弾道ミサイルを数発撃ったと発表した。米国、日本と関連情報を緊密に共有し、警戒態勢を維持していると明らかにした。

北朝鮮がミサイルを発射するのはおよそ2カ月半ぶり。朝鮮中央通信によると、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は9日の建国記念日の演説で核兵器の能力強化を表明し、米国の核戦力への対抗姿勢を鮮明にした。

最近は兵器の生産拠点や海軍基地の建設予定地への視察も重ねる。7月末に発生した中朝国境地帯での大規模な洪水被害を受け、災害対応と並行して軍事活動を続けている。

岸田文雄首相は12日、①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供をする②航空機、船舶の安全確認を徹底する③不測の事態に備え万全の態勢をとる――の3点を指示した。

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