イギリスを訪問したブリンケン国務長官は10日、ラミー外相と会談したあと共同で記者会見し、ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウを訪れることを明らかにしました。

ウクライナ訪問は11日に予定されていて、ブリンケン長官は「ゼレンスキー大統領から直接、ウクライナ側のニーズと目標を聞き、支援するために何ができるか話すのが目的の1つだ」と述べ、ゼレンスキー大統領が欧米から供与された射程の長い兵器によるロシア領内への攻撃を認めるよう求めていることについて、協議する考えを示しました。

また、13日にワシントンで予定されている米英首脳会談でも、この議題について話し合われるという見通しを示しました。

さらに、ブリンケン長官は、イランがロシアに弾道ミサイルを供与したことを確認したとして、「ロシアは数週間以内にもウクライナへの攻撃に使うだろう。これはロシアに新たな能力を与えるものだ」と指摘し、ラミー外相も「間違いなく重大なエスカレーションだ」とイランを非難しました。

これを受けて、米英両政府は、それぞれ、弾道ミサイルの供与に関わったイランとロシア両国の個人や企業などへの制裁を新たに科すと発表したほか、フランスとドイツもイランとの間の航空便の運航を停止することを明らかにし、欧米各国はロシアを支援する動きに対抗する姿勢を鮮明にしています。

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