タイでは先月、憲法裁判所の判断により、セター前首相が失職となり、後任にタクシン元首相の次女で最大与党、タイ貢献党の党首のペートンタン氏が就任しました。

6日は、ペートンタン新首相や閣僚がワチラロンコン国王の前で宣誓を行い、正式に新政権が発足しました。

新政権では、タクシン派の「タイ貢献党」と保守派などによる連立の大枠が維持され、タイ貢献党は財務相や外相などの主要な閣僚ポストを確保しました。

一方、軍に近い保守派の政党「国民国家の力党」が分裂し、元陸軍司令官のプラウィット党首の一派が政権から排除された一方、反タクシン派とされてきた「民主党」が新たに合流しました。

38歳のペートンタン首相は今後、低迷する経済の立て直しなどに取り組むことになりますが、政治経験が乏しい上、保守派の中には父親のタクシン氏の影響力をけん制する動きもあることから、安定した政権運営ができるかが焦点となります。

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