ネタニヤフ首相 ガザ地区の戦略的要衝への駐留続ける考え強調

イスラエルとハマスの間では停戦と人質の解放に向けた協議が続いていますが、ハマス側がイスラエル軍の完全な撤退を求めているのに対して、イスラエルのネタニヤフ首相はフィラデルフィ回廊と呼ばれるガザ地区とエジプトとの境界地帯への軍の駐留を続けると主張していて、協議は難航しています。

ネタニヤフ首相は4日、外国メディアを対象にした会見を開き「フィラデルフィ回廊から撤収すれば、ハマスへの圧力が失われてしまう。回廊を厳しく管理しなければ、ガザ地区を非武装化することはできない」と述べ、イスラエル軍が駐留を続けるべきだとの考えを強調しました。

ガザ地区 ポリオワクチン接種 5日から南部でも開始予定

ガザ地区では、地域を限定して戦闘を一時休止したうえで、国連機関によるポリオのワクチン接種が続いていて、国連によりますと、これまでにガザ地区中部でおよそ19万人の子どもに接種が行われたということです。

5日からは、イスラエル軍による攻撃が相次いでいるガザ地区の南部で接種が始まる予定です。

ワクチンの接種を行っているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏保健局長は4日、オンラインで取材に応じ「戦闘が休止される時間帯にできるだけ多くの子どもに接種を行い、ポリオのまん延を防ぎたい」と話していました。

その一方で「戦闘休止の時間帯以外には空爆や爆撃の音が聞こえる」と明らかにし「住民の本当の健康のために、早く戦争が終わってほしい」と述べ、恒久的な停戦が必要だと訴えていました。

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