【NQNニューヨーク=矢内純一】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比58ドル37セント高の4万0995ドル30セントで推移している。前日に大きく下げた後で、主力株の一部に自律反発狙いの買いが入っている。一方、半導体などハイテク株への売りが続いており、投資家心理の重荷となっている。ダウ平均は下落する場面がある。
ダウ平均は前日に626ドル安となった後で、一部の銘柄には自律反発狙いの買いが入っている。前日発表の8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を下回り、景気の先行きへの警戒が再び高まっている。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株に買いが入り、指数を支えている面もある。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアは一時3%あまり下落した。米ブルームバーグ通信が3日、「米司法省が反トラスト法(独占禁止法)に違反した証拠を集めるためエヌビディアに召喚状を送った」と報じた。経営への影響を懸念した売りが出ている。他のハイテク株にも売りが及んでいる。
ダウ平均の構成銘柄では、スリーエムやダウが上昇している。ユナイテッドヘルス・グループとトラベラーズも高い。一方、アップルやアマゾン・ドット・コムなどが下げている。ナイキとインテルも安い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。
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