【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日「この秋はウクライナにとって極めて重要だ。政府機関に新たな力を与える時が来た」と声明で述べ、内閣改造を実施する考えを表明した。外交の顔であるクレバ外相や戦略産業相らが4日までに相次ぎ辞表を提出。ゼレンスキー氏の与党「国民の奉仕者」幹部は、閣僚の半数以上が交代するとの見方を示し、大規模な改造となる見通し。
ウクライナは8月にロシア西部に越境攻撃を仕掛けた。ゼレンスキー氏は月内に戦争終結に向けた計画を米政府に示す考えを表明している。政権は正念場を迎えており、人事の刷新によって求心力を高める狙いがあるとみられる。
最高会議(議会)のステファンチュク議長によると、4日までにクレバ氏、カミシン戦略産業相のほか、ベレシチュク副首相兼被占領地域再統合相、ステファニシナ副首相(欧州統合担当)、マリュスカ法相、ストリレツ環境保護・天然資源相らが辞表を提出した。
国有財産基金のコバリ総裁も辞表を出した。地元メディア「ウクラインスカ・プラウダ」によると、シュミハリ首相は留任する方向だという。
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