太平洋の島しょ国など18の国と地域でつくる「太平洋諸島フォーラム」は8月26日からトンガで年次総会を開き8月30日、共同声明を採択して閉幕しました。

共同声明には当初「1992年の台湾についての決定を再確認した」という文言があり、台湾を開発のパートナーと位置づけた過去の決定を改めて確認していました。

しかし、8月31日になって共同声明が更新され、その文言が含まれるパラグラフが削除されていることがわかりました。

オーストラリアの公共放送ABCは、オブザーバーとして参加していた中国の代表が記者団に対し、3か国を除く、フォーラムのすべてのメンバーが「1つの中国」の原則を支持しているとして「共同声明は誤りだ」と発言したと伝えていて、文言の削除には中国の圧力があったとみられます。

太平洋の島しょ国では中国が開発援助をてこに影響力を増していて、5年前にはソロモン諸島とキリバスがそして、ことしに入ってナウルが台湾と断交し、中国と国交を結んでいて、この地域で台湾と外交関係を結んでいるのは3か国となっています。

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