【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月30日の動き)

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ゼレンスキー大統領 空軍司令官を解任

ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、ビデオ演説で空軍のオレシチュク司令官を解任したと発表しました。

ウクライナでは今月26日、ロシア軍によるミサイル攻撃の迎撃にあたっていたF16戦闘機が墜落しパイロットが死亡していて、ウクライナ国防省が特別調査委員会を設置し原因を調べています。

ゼレンスキー大統領は解任の理由については明らかにしていませんが、司令官の解任は、この墜落に関係している可能性があります。

墜落の原因をめぐってメディアは、軍が運用する防空ミサイルの誤射や技術的なトラブルなどの可能性も取り沙汰されていると伝えています。

米国防長官 “必要な軍事支援 続ける”

ウクライナ軍のF16戦闘機が墜落し、防空態勢などに深刻な影響が出るとも指摘されるなか、アメリカのオースティン国防長官は30日、国防総省でウクライナのウメロフ国防相と会談しました。

会談の冒頭オースティン長官は、今週はじめのロシア軍によるウクライナ各地への大規模攻撃に触れ「民間人を標的にすることは決して許されない」と述べ非難しました。

そのうえで「アメリカはロシアの侵攻と戦うために、ウクライナが必要とする重要な能力を提供し続ける」と述べ、同盟国などと協力して無人機やミサイルを迎撃するための防空能力の強化など、必要な軍事支援を続ける考えを示しました。

ウメロフ国防相はアメリカの支援に改めて謝意を示し、最新の戦況や今後の方針についても詳しく意見を交わしたということです。

ロシアのインフラ攻撃 ウクライナで停電発生

ウクライナでは30日、ロシア軍による住宅やインフラ施設への攻撃で少なくとも8人が死亡したほか、相次ぐインフラ施設への攻撃で停電が発生し、一部の地域では臨時の発電機を使って電気を確保するなど厳しい状況が続いています。

ウクライナ東部ハルキウ州の知事は30日、ハルキウ市内の住宅や公園などへの攻撃で、14歳の子どもを含む少なくとも6人が死亡し、59人がけがをしたと発表しました。

また、ウクライナ非常事態庁は北部のスムイ州で30日、ロシア軍がインフラ施設への攻撃を行って2人が死亡し、13人がけがをしたと発表しました。

ウクライナでは発電所などのインフラ施設に対する相次ぐ攻撃の影響で停電するなど、厳しい状況が続いています。

ウクライナ軍 ロシア領内への越境攻撃続く

ウクライナ軍はロシア領内への越境攻撃を続けていて、シルスキー総司令官は30日、オンラインの会議で、クルスク州内で1日に2キロ前進し、およそ5平方キロメートルの地域を掌握したと報告しました。

これに対し、ロシア軍はウクライナ東部での攻勢を強めていて、ロシア国防省は今月24日からの1週間で、ルハンシク州とハルキウ州、それにドネツク州でそれぞれ1つの集落を掌握したと主張しています。

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