アメリカで30日に発表された経済指標でインフレが落ち着いてきていることが確認されたことで、投資家の間ではFRB=連邦準備制度理事会が9月に利下げを始めるという見方が一段と強まり、ニューヨーク株式市場では買い注文が先行する展開となりました。

ダウ平均株価の終値は、前日と比べて228ドル3セント高い4万1563ドル8セントとなり、2日連続で最高値を更新しました。

ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数は、1%あまりの上昇となりました。

市場関係者は「8月上旬はアメリカの景気減速への懸念が広がり株価の急落につながったが、それ以降に発表された経済指標の内容などから投資家の間では景気に対する楽観的な見方が強まってきている。さらに、FRBによる利下げへの期待感も、株価の上昇を支えている」と話しています。

またニューヨーク外国為替市場では、アメリカ経済が堅調だという受け止めから円を売ってドルを買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=146円台前半まで値下がりしました。

これは、1週間ぶりの円安ドル高水準です。

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