アメリカ軍は3年前の8月30日、アフガニスタンから部隊の撤退を完了し「アメリカ史上、最も長い戦争」ともいわれた20年におよぶ軍事作戦に終止符を打ちました。

撤退後もアメリカ軍は主に無人機を使ってアフガニスタン国内の過激派に関する情報収集を続けてきましたが、アメリカのNBCテレビは、軍の当局者らの話として、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘や、ロシアによるウクライナ侵攻への監視が優先され、情報収集能力は低下していると伝えています。

こうした中、アフガニスタン東部を拠点とする過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織がことし3月、ロシアで140人以上が犠牲となったテロに関与したことが指摘されるなど、アフガニスタンを拠点とする組織のテロが懸念されています。

シンクタンクの「アメリカ平和研究所」は、過激派の脅威に対処するためバイデン政権に対し、アフガニスタンで実権を握るタリバンとテロ対策で情報を共有する手段を構築するよう提言していて、監視体制をどう強化するかが課題となっています。

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