アメリカのトランプ前大統領が先月13日、東部ペンシルベニア州で開かれた選挙集会の演説中に銃撃された事件で、FBIは28日、その場で射殺されたトーマス・クルックス容疑者(20)が犯行で使ったライフル銃や、車のトランクから発見された爆発物などの写真を新たに公開しました。

そのうえで、これまでの捜査の進展を明らかにし、容疑者はことし4月からトランプ前大統領とバイデン大統領の選挙活動をインターネットで検索し、特に事件のおよそ1か月前からは60回以上、調べていたということです。

また、爆発物については2019年9月から▽肥料から爆弾を作る方法や▽遠隔起爆装置の仕組みなどを検索していたということです。

FBIの捜査官は容疑者がかなり前から詳細な計画をたてていたとしたうえで「トランプ氏の集会が発表されてからは絶好の機会と捉えて、特に集中的に調べていた」としています。

また、分析の結果、容疑者が、建物の屋上にのぼってからトランプ前大統領を銃撃し、射殺されるまでの時間はおよそ6分間で、発砲した弾丸の数は8発だったということです。

捜査官は「容疑者には左派や右派といった明確なイデオロギーは見当たらない」としていて、今後も詳しい動機や事件の背景などを調べるとしています。

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