アメリカの大統領選挙では11月の投票日に向けて、候補者がテレビ討論会に出席し、論戦を交わすのが慣例となっています。

ハリス氏とトランプ氏の間では9月10日に激戦州の1つ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで、ABCテレビ主催の討論会が行われることになっていましたが、ルールをめぐって両陣営の意見の対立が伝えられたほか、トランプ氏は、ABCテレビの報道が偏っているとして「ほかの放送局で開催しよう」などと不満を示していました。

こうした中、トランプ氏は27日に「討論会についてハリス氏側と合意に達した」などとSNSに投稿しました。

事前に用意したメモ書きは持ち込めないなど、ルールは、ことし6月にバイデン大統領と行った前回の討論会と同じだと主張しています。

一方、ハリス氏の陣営は、これまでのところ公式なコメントは出していません。

アメリカのメディアは、相手候補の発言中にマイクの音を切るかどうかについて、ハリス氏側は音を消さないよう求めるなど意見の違いがあると伝えていて、討論会のルールをめぐって駆け引きが続く可能性もあります。

討論会は、2人が初めて直接論戦を交わす機会になる見通しで、注目を集めそうです。

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