【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラエルメディアは27日、同国の対外特務機関モサドを含む実務レベルの代表団が28日に仲介国カタールの首都ドーハで米国やエジプトの担当者らと協議すると報じた。イスラエルとイスラム組織ハマスの妥協点を探る。
AP通信によると、米国のマクガーク中東調整官は27日、ドーハでムハンマド首相兼外相と会談し、停戦交渉やイラン情勢を話し合った。
25日にエジプトの首都カイロで開かれた高官協議では双方が譲歩せず、交渉妥結に至らなかった。ガザ・エジプト境界でのイスラエル軍駐留が争点になったが、ハマスは一貫して軍のガザ完全撤退を主張している。
一方、イスラエル軍は27日、ガザ南部での作戦で昨年10月のハマスの奇襲攻撃で拉致され、人質として地下トンネルに拘束されていた男性(52)を救出したと発表した。報道によると、生存したまま救出された人質は8人目。ハマスの人質は100人を超え、一部は既に死亡しているとみられている。
イスラエル軍は27日もガザの中部デールバラハや南部ハンユニスなどで攻撃を続けた。ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者は4万476人。
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