パキスタン南西部バルチスタン州で26日、バスや警察署、鉄道などが襲撃を受ける事件が各地で同時多発的に起き、AFP通信によると、少なくとも計39人が死亡した。同国からの分離独立を求める反政府武装勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。

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 同通信によると、州東部ムサヘルでは、武装集団が幹線道路上でバスやトラックを次々に止め、乗客の身元を調べた上で州外から来た人々を射殺。中部ボランでは鉄道橋が爆破され、6人の遺体が見つかった。やはり中部のカラットでも、警察官を含む10人が銃撃で死亡。州当局者が39人の死亡を確認したことを明らかにしたという。

 一連の襲撃に先立ちBLAは25日、州内の幹線道路を遮断して「占領軍」を攻撃すると予告。26日の犯行声明では、10以上の道路を遮断し、軍駐屯地や軍車両への攻撃などで、兵士62人を殺害したと主張した。

 BLAは軍や政府関係者を侵略者とみなし、港湾や鉱山の開発に携わる中国人や州外からの労働者なども攻撃してきた。今年4月には、南部カラチで日本人駐在員を狙った自爆テロを起こした疑いも持たれている。(バンコク=武石英史郎)

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