イスラエル軍は、26日もガザ地区への攻撃を続けていて、パレスチナのメディアは中部のヌセイラトでは、多くの住民が避難する学校が空爆を受け、女性2人が死亡したと伝えています。

また、前日にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの大規模攻撃を受けたイスラエル北部では、26日の朝も防空警報が鳴り、イスラエル軍は侵入してきた飛しょう体を撃墜したと発表しました。

ヒズボラ側は先月、司令官が殺害されたことへの報復攻撃は完了したとしていますが、ガザ地区での戦闘が続くかぎり攻撃は継続するとしていて、緊張が続いています。

一方、ガザ地区での停戦や人質解放に向けた協議は仲介国のエジプトにイスラエルとハマス双方の代表団が赴いて25日も続けられましたが、ロイター通信は仲介国やアメリカ政府が妥協案を提示したものの折り合いをつけることができなかったと伝えています。

双方はイスラエルが停戦後もガザ地区南部のエジプトとの境界地帯などに部隊を駐留させ続けると主張していることをめぐって対立しています。

これについてハマスの幹部は25日「イスラエル側は新たな条件を追加しようとしているが、われわれはこれを受け入れない」と述べ、改めてイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を求めていて、合意が実現するめどは依然、立っていません。

アメリカ・ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は「われわれは、停戦と人質解放の合意の実現に向け、懸命に努力している」と述べ、協議の継続を強調していて、イスラエルとハマスの双方が受け入れられる落としどころを見いだせるかが焦点となっています。

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