【上海=共同】中国で燃料を輸送したタンクローリーのタンク内部を洗浄せずに食用油を輸送する不正行為が常態化しているとメディアが調査報道で伝えた問題で、中国政府は違法行為を認定し、運送会社など7社に対し営業許可の取り消しや罰金を科すことを決めた。国営通信新華社が25日伝えた。
問題は中国紙、新京報が独自取材で7月に報道。石炭を原料に生産された液体燃料を輸送したタンクローリーが、河北省と天津市でタンクが未洗浄のまま食用油を積載していた実態を報じた。運転手は洗浄をしないことは業界内の「公然の秘密」だと証言。運転手らによると、液体甘味料など別の食用品も未洗浄のタンクローリーで運ばれていた。タンクの洗浄にはコストがかかるため、省かれていたという。
新華社によると、タンクが洗浄されたように装うために偽の領収書をつくらせていた。
輸送された食用油の一部は出荷されたり飼料用に使用されたりした。
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