22日、煙や炎が立ち上るカフカス港(SNSから)=ロイター

【モスクワ、キーウ=共同】タス通信によると、ロシア南部クラスノダール地方のカフカス港で22日、燃料輸送用の鉄道車両30両を積んだフェリーがウクライナ軍の攻撃を受け、炎上後に沈没した。地元当局によると、フェリーの乗員13人が負傷し、行方不明の1人の捜索が続いている。

ウクライナ海軍報道官は欧米メディアにフェリーへの攻撃を認め「フェリーはロシア軍に燃料だけでなく、武器も輸送していた」と述べ、正当な攻撃だったと主張した。ウクライナメディアは攻撃に国産の巡航ミサイル「ネプチューン」が使われた可能性が高いと伝えた。

カフカス港はロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島の東に位置し、7月にもウクライナ軍によるフェリーへの無人機攻撃で死傷者が出た。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州との国境沿いのウクライナ北東部スムイ州を視察した。シルスキー軍総司令官と面会し、クルスク州での新たな集落の制圧を明らかにした。

ウクライナでは24日の独立記念日を前に、ロシア軍の攻撃激化への警戒が高まっている。

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