16日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は小幅に値上がりし、前日より96ドル70セント高い4万659ドル76セントとなり、4日連続の上昇となりました。

ダウ平均株価は8月に入ってアメリカの景気減速への懸念を背景に、投資家がリスクを避ける姿勢を強めたことで、8月5日までの3営業日でおよそ2100ドル値下がりしました。

しかし、その後は持ち直しの動きが続き、16日までの4日間で1300ドル余り上昇し、急落前とほぼ同じ水準まで回復しました。

アメリカでは今週、重要な経済指標の発表が続きましたが、投資家の間ではその内容からインフレ率の鈍化や消費の堅実さが確認できたという受け止めが広がりました。

また、株価が急落した際には、金利が低い円で資金を調達してアメリカのハイテク株などに投資する「キャリートレード」と呼ばれる取り引きを解消する動きが一因となったという指摘も出ていましたが、外国為替市場で円安ドル高の傾向に戻ったことで、この取り引きが再び活発化しつつあるという見方も出ています。

アメリカのメディア、ブルームバーグは、ヘッジファンドなどが再び参入してきているという見方を紹介した上で「キャリートレードの人気はなお健在だ」とするアナリストのコメントを伝えています。

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