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ロシア軍 ウクライナ東部から部隊の一部移動か 越境攻撃受け
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ゼレンスキー大統領 “越境攻撃で74の集落を管理下に”
【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月13日の動き)
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ロシア軍 ウクライナ東部から部隊の一部移動か 越境攻撃受け
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では今月6日以降、ウクライナ軍が越境攻撃を続け、ウクライナのゼレンスキー大統領は70以上の集落を管理下に置いていると主張しています。
ゼレンスキー大統領は13日に公開したビデオ演説で「国境地域のロシア軍を撃破すればするほど、ウクライナにとって平和と本当の安全に近づく」と述べ、国境地域からロシア軍を遠ざけたい考えを強調しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日「ロシア軍はクルスク州への攻撃に対処するためウクライナ東部ドネツク州から部隊の一部を移している可能性がある」としてロシア側が対応を迫られていると指摘しています。
こうした中、クルスク州の隣のベルゴロド州の知事は14日「州内は非常に緊迫した状況が続いている。毎日、ウクライナ軍から砲撃を受けている」と述べ、住民保護などのためとして州内に非常事態を宣言しました。
また、ロシア国防省は14日朝までにクルスク州やベルゴロド州などロシアの8つの州で合わせて117機の無人機を迎撃したと発表し、双方の攻防が続いているとみられます。
ゼレンスキー大統領 “越境攻撃で74の集落を管理下に”
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、今月6日以降、ウクライナ軍が越境攻撃を続けていてウクライナ側は12日、これまでにおよそ1000平方キロメートルのロシアの領土を掌握したと主張しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、軍のシルスキー総司令官と協議したとする写真をSNSに掲載し「困難で激しい戦闘にもかかわらず、われわれの軍は前進を続けている」と強調しました。
そして、74の集落を管理下に置いていると主張した上で「次の段階に向けた準備が続いている」と述べ作戦を継続する姿勢を強調しました。
ただ、部隊をさらに進めるのか、前進をとめて領土の防衛に重点を移すのかなど、次の段階が何を意味するのかは明らかになっていません。
一方、ウクライナ外務省の報道官は13日、記者会見で「ウクライナはクルスク州の領土には関心がない。われわれの国民を守りたいのだ」と述べ、越境攻撃については、ロシア軍がクルスク州からウクライナ側に攻撃を仕掛けてくることや激戦が続く東部ドネツク州に部隊を追加で派遣することを阻止するのが目的だとしています。
ロシア非常事態省 “2000人以上が避難”
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃が続く中、ロシア非常事態省は13日、クルスク州で過去24時間にウクライナと国境を接する地域から2000人以上が避難したと発表しました。
避難した人たちのために、周辺の9つの州の合わせて120か所に仮設住宅が設置され、子ども2200人以上を含む8000人以上が避難生活を送っているとしています。
これに先だって、クルスク州のスミルノフ知事代行は12日までに12万1000人が避難したと明らかにしており、住民の避難が続いていることがわかります。
ロシア非常事態省は、およそ900トンの支援物資をクルスク州に運び込んで避難した人たちを支援しているとしていて、ロシア国営テレビは、避難した人たちに食料や衣服などの日用品を配布する様子を連日放送しています。
一方、ロシア国防省は13日、越境攻撃を行っているウクライナ軍を撃退する作戦を行っていると発表し、依然として双方の攻防が続いています。
ロシア軍 キーウ郊外への攻撃に北朝鮮製ミサイル使用か
ウクライナの首都キーウ郊外にある集落で11日、ミサイルの破片が住宅に落下し、35歳の男性とその4歳の息子が死亡しました。
この攻撃に関して、ゼレンスキー大統領は、北朝鮮製のミサイルが使われた情報があるとしたうえで「専門家がミサイルの種類を正確に特定した。テロは常に打ち負かされなければならない」と述べて、強く非難しました。
NHKが13日現場を取材すると、住宅は原形をとどめておらずがれきとなっていたほか、地面には破片が落下してできたとみられる大きな穴があいていて乗用車も吹き飛ばされ、横転していました。
隣接する数軒の住宅も屋根や壁が壊れるなど被害が及んでいました。
近くに住む男性によりますと、ミサイルの破片が落下したのは多くの人が寝静まる深夜で大きな爆発音とともに爆風が吹くと、近くに住む人たちは一斉に叫びながら走って逃げたということです。
破片が落下した住宅には当時7人がいて、近隣の住民や救急隊などが5人を救出したものの、2人ががれきの中から見つかり死亡が確認されたということです。
男性は「すべてのものがバラバラになった。言葉では言い表せないし、人間の仕業とは思えない」と憤りをあらわにしていました。
ウクライナ側は、ロシア軍が今月6日に北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN-23」をキーウ州内に4発発射したと発表するなど、ロシア軍は、キーウ郊外への攻撃に北朝鮮製のミサイルを相次いで使用したとみられます。
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