ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では今月6日以降、ウクライナ軍が越境攻撃を続け、ウクライナのゼレンスキー大統領は70以上の集落を管理下に置いていると主張しています。

ゼレンスキー大統領は13日に公開したビデオ演説で「国境地域のロシア軍を撃破すればするほど、ウクライナにとって平和と本当の安全に近づく」と述べ、国境地域からロシア軍を遠ざけたい考えを強調しました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日、「ロシア軍はクルスク州への攻撃に対処するためウクライナ東部ドネツク州から部隊の一部を移している可能性がある」としてロシア側が対応を迫られていると指摘しています。

こうした中、クルスク州の隣のベルゴロド州の知事は14日、「州内は非常に緊迫した状況が続いている。毎日、ウクライナ軍から砲撃を受けている」と述べ、住民保護などのためとして州内に非常事態を宣言しました。

また、ロシア国防省は14日朝までにクルスク州やベルゴロド州などロシアの8つの州で合わせて117機の無人機を迎撃したと発表し、双方の攻防が続いているとみられます。

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