イオンは14日、ミャンマーで拘束されて裁判で禁錮1年の判決を受けたのちに現地で解放された駐在員について、同日帰国したと発表した。声明を出し経緯についてイオン側の見解を示した。現地での事業継続については言及していない。
ミャンマー軍事政権が6月30日、コメの価格規定違反だとして最大都市ヤンゴンにあるイオンと現地企業による合弁「イオンオレンジ」に勤務する笠松洋さんを拘束した。現地の裁判所が8月12日に笠松さんへ禁錮1年などを言い渡したが、同日夕方には解放された。14日早朝に日本へ帰国したという。
イオンは声明で、6月24日にコメの統制価格の通達が出ていたが「イオンオレンジをはじめとする地元小売業各社は、同通達がなされたことを知り得なかった」と説明した。同26日夕方に当局からの通達を認識し、翌27日にコメの販売価格を統制価格の範囲内に変更したとしている。
イオンは「いかなる状況下であったとしても、このような対応となっていたことにより、 関係各所にご迷惑をお掛けすることとなり、深くおわびする」と陳謝した。その上で「今後も各国においてコンプライアンス(法令順守)を徹底するとともに、 地域の顧客満足の実現に向け、継続して取り組んでいく」とした。現地での事業の継続については言及しなかった。
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