バングラデシュでは先月以降、公務員採用の優遇枠に反発する学生のデモが各地で広がって警察との衝突で300人以上が死亡するなか、強権的な政治を行ってきたハシナ首相が今月5日、辞任に追い込まれました。

首都ダッカでは11日も数百人の学生がデモを続けていました。

デモに参加した男子学生は「ハシナ政権に近かったすべての関係者が追放されることを求めている」と訴えていました。

多くの学生たちは街なかの壁に絵を描いて政権から自由を勝ち取った喜びをあらわしたり警察による弾圧で亡くなった犠牲者を悼んだりしていました。

女子学生の1人は「今後も新たな政権が市民を抑圧しようとすればわたしたちは何度でも抗議活動を行う」と語っていました。

バングラデシュでは8日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏を最高顧問とする暫定政権が発足しましたが、警察機構は市民からの報復をおそれて機能不全に陥っていて治安の悪化も懸念されています。

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