ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ビデオ演説で「シルスキー総司令官から戦争を侵略者の領土に押し出すための、われわれの行動について報告を受けた」と述べ、今月6日から行われているロシア西部への越境攻撃がウクライナ軍によるものだと認めました。

ロシア国防省は11日、予備役の部隊や航空戦力などを投入して、越境攻撃を撃退する作戦を行っていると発表し「ロシア領土の奥深くへの侵入の試みを阻止した」としています。

また、ウクライナ軍が越境攻撃を行っている西部クルスク州で、ウクライナ軍の無人機14機や4発の弾道ミサイルを迎撃したとも発表しました。

クルスク州のスミルノフ知事代行は11日、SNSでウクライナ軍のミサイルの破片がビルに落下し、13人がけがをしたと明らかにし、ウクライナ軍を「テロリスト」と呼んで非難しました。

ロシア非常事態省は10日、クルスク州のウクライナとの国境地帯から、これまでに7万6000人以上がモスクワ州やトゥーラ州といった、近隣の地域に避難したと発表するなど混乱が続いています。

一方、ウクライナ国内へのロシア軍の攻撃も続いていて、ウクライナ非常事態庁は11日、キーウ州でミサイルの破片が落下し、35歳の男性とその4歳の子どもが死亡したほか、13歳の子どもを含む3人が大けがをしたと発表しました。

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