中国の国家統計局が9日に発表した7月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.5%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスとなるのは6か月連続で、
▽旅行需要の高まりで、関連するサービスなどが値上がりしたことや
▽ガソリン価格が上昇したことなどが主な要因です。

その一方、
▽消費者の間で節約志向が強まる中、自動車やスマートフォンなどの値下がりが続いているほか
▽住宅販売の低迷で、家具や家電製品の価格も下落し、
デフレへの懸念が依然としてくすぶっています。

併せて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す7月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.8%の下落と、1年10か月連続のマイナスとなりました。

中国共産党は、
▽内需拡大に向け、消費の刺激に重点を置く姿勢を示しているほか
▽売れ残った住宅の買い取りなど、不動産不況の対策を強化する方針を示していて
こうした対策が、物価の押し上げにつながるか注目されます。

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