岸田総理大臣は8月9日から中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンなどを訪問し、首脳会合や個別の会談に臨む予定で、政府関係者によりますと、訪問には、およそ50の日本企業が同行し、経済を中心に幅広い分野の協力を確認する見通しです。

これに関連し、ロシア外務省のザハロワ報道官は7日、メディアの質問に答え「日本が何千キロも離れた中央アジアに入り込もうとしているが、それは、経済的な利益のためではない」と指摘しました。

そのうえで「ロシアが何十年にもわたって、この地域の国々との間で形成してきた経済的な結び付きを損なおうとしている」として、ロシアが旧ソビエトの勢力圏とみなす中央アジアに日本が影響力を強めようとしているとして警戒感を示しました。

また「反ロシア、反中国的な意味合いを持つ『ルールに基づく秩序』という西側のイデオロギーに中央アジア諸国を引きずり込もうとしている」として、援助を受ける国を日本に依存させることがねらいだとしてけん制しました。

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