台湾の頼清徳総統は6日、内閣にあたる行政院から来年の予算案について報告を受けました。

予算案のうち防衛費は、新型戦闘機の購入のための特別予算などを含めて総額6470億台湾元、日本円にして2兆8000億円余りで、過去最高を更新しました。

総統府は予算案の報告を受ける頼総統の映像を公開し、この中で頼総統は「われわれには、自衛力を高め、民主主義のパートナーとの協力を強化して平和と繁栄を確保する決意がある」と述べました。

中国による台湾侵攻への懸念が強まるなか、頼総統としては防衛費の増額によって自衛の努力を強調し、アメリカをはじめとする国際社会の支持を得たい考えとみられます。

予算案は近く閣議決定され、来月から開かれる立法院で審議されますが、国民党などの野党が過半数の議席を占めていて、中国がかねて野党を取り込もうとするような動きも見せるなか、順調に成立するかどうか注目されます。

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