アメリカの与党・民主党はバイデン大統領の選挙戦からの撤退を受けて党の代議員による投票をオンラインで行い、ハリス副大統領が党の大統領候補に指名されることが確定しました。

ハリス氏は6日、みずからの副大統領候補として中西部ミネソタ州の知事のティム・ワルツ氏を選んだとSNSで発表しました。

ハリス氏はワルツ氏について「知事や教師、退役軍人として、働く家族のために尽くしてきた。彼がチームの一員になってくれてうれしい」と投稿しました。

これに対しワルツ氏はSNSへの投稿で「私の生涯における名誉だ。全力で取り組む」としています。

ハリス氏としては、中西部の州の知事を務める白人男性のワルツ氏を選ぶことで、白人の有権者や農村部などでの支持拡大につなげたい考えもあるとみられます。

ハリス氏は6日から10日にかけて、ワルツ氏と、激戦が見込まれる各州で選挙集会を開く予定で、投票日まで3か月を切る中、有権者にアピールすることにしています。

ティム・ワルツ氏とは

ティム・ワルツ氏は中西部ネブラスカ州出身の60歳。

州兵を24年間、務めたあと、高校の教師となり、2007年から中西部ミネソタ州選出の下院議員を6期12年にわたり務めました。

その後、2019年に州の知事に就任して現在、2期目です。

今回の大統領選挙ではバイデン大統領の撤退表明後、ハリス氏への支持を表明し、メディアに積極的に出演するなどして支持を呼びかけていました。

ワルツ氏は下院議員や州知事として政治経験が豊富なことに加え、連邦議会に人脈があることから、ハリス氏を支えるのに適任だとして党内から副大統領候補に推す声があがっていました。

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