ウクライナ政府が公表したデータを分析しているサイトによりますと、ことし1月から6月までにウクライナで生まれた子どもの数は、およそ8万7000人だったということです。
ロシアによる軍事侵攻開始前の2021年と比べて3分の1に減少し、去年の同じ時期と比べても9%減っていて、軍事侵攻の長期化で国内外での避難を余儀なくされていることなどが影響しているとみられます。
一方、死亡した人の数は25万人余りで、生まれた子どもの数の3倍にのぼったとしています。
このサイトでは、詳しい死因について明らかにされていませんが、死亡した人は、人口が多く、ロシア軍の攻撃が相次いでいる東部のドニプロペトロウシク州、ハルキウ州の順に多かったということです。
ウクライナのメディア、キーウ・インディペンデントは、「出生率の低さと死亡率の高さはウクライナの長年の課題だったが、ロシアとの全面戦争で人口減少の危機はさらに深刻化している」として懸念を伝えています。
一方、ウクライナ国防省の情報総局は5日、国境を接するロシア南部のロストフ州を狙った3日の無人機による攻撃で、ロシア軍の戦闘爆撃機「スホイ34」を破壊したと発表しました。
情報総局は攻撃した飛行場だとする衛星画像を公開し、武器を保管する倉庫も完全に破壊したほか、ほかの2機の航空機も損傷した可能性があるとしています。
ロシア軍がウクライナ東部で攻勢を強める一方、ウクライナ軍はロシア領内にある飛行場やエネルギー関連施設に対する無人機による攻撃を強化しています。
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