▼米国の無党派層 二大政党制の米国で特定の支持政党を持たない有権者のこと。米世論調査会社ギャラップの7月の調査によると、自身を無党派層と答える米国民は全体の41%に上り、民主党(28%)や共和党(30%)を大きく上回る。政治情勢や選挙公約などに応じて投票先を決める傾向があり、大統領選の勝敗のカギを握る。
無党派のボリュームゾーンは中間層で、若くなるほど無党派層の比率は高いとされている。1990年代半ばから2010年代前半に生まれたZ世代は全有権者の2割弱を占める見通しだ。ハリス副大統領とトランプ前大統領の両陣営は若年層の支持取り込みを狙う。
民主、共和両党の支持率が拮抗する激戦州では特に無党派の動向が注目される。「スイングステート(揺れる州)」とも呼ばれる激戦7州では選挙のたびに勝利政党が変わり、勝敗を左右してきた。16年大統領選では激戦7州のうち6州を制した共和党のトランプ氏が勝利。20年は6州を取った民主党のバイデン氏が当選した。
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