【ハノイ=新田祐司】ベトナム共産党は3日、党序列2位のトー・ラム国家主席(67)を最高指導者の書記長に選んだと発表した。新しい書記長の選出は13年ぶり。前任のグエン・フー・チョン氏が在職のまま7月に死去し、後任に注目が集まっていた。
同日早朝に開いた党中央執行委員会でラム氏を書記長に選んだ。当面は党内の腐敗防止やバランス外交といったチョン氏の路線を継承するとみられる。
ラム氏は日本の警察にあたる公安省の出身。今年5月まで公安相を務め、多くの党幹部を対象にした汚職撲滅の実動部隊を担った。チョン氏が亡くなる直前に事実上の書記長代行となり、次期書記長の最有力候補と目されていた。
7月25日には首都ハノイでチョン氏の国葬に参列した菅義偉前首相と面談した。日本への理解が深い知日派との見方もある。
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