バングラデシュでは先月、公務員採用の特別枠をめぐって反発する学生らの大規模なデモが広がり、地元メディアは警察との衝突が続く中で少なくとも150人が死亡したと伝えています。

デモはいったんは沈静化したものの、今週に入って学生団体が再び全国的なデモを呼びかけていて、各地で散発的にデモが行われ、警察との衝突も起きています。

デモ隊の一部が暴徒化する中で、警察もゴム弾や催涙ガスを使用するなどけが人が出る事態にもなっていて、現地からの映像では、警察に拘束された学生が「銃弾でわたしたちを止めることはできない」などと叫んでいる様子が映っています。

学生らは、警察がデモを鎮圧するために過剰な武力を行使してきたとしてハシナ政権を非難していますが、政権側はデモを扇動している野党側に責任があると主張し、強権的な姿勢を崩していません。

学生らはこの週末もデモを呼びかけていて、再び抗議活動が拡大していく可能性もあり、現地は緊迫した情勢が続いています。

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