南アフリカのズマ前大統領=AP

【ナイロビ=共同】南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)は29日、5月の総選挙で同党と対立する新党、民族の槍(MK)と協力したとして、ズマ前大統領を除名したと発表した。ANC出身のズマ氏は2018年に汚職疑惑で大統領を辞任。実質的指導者としてMKを主導し、今年1月に党員資格を停止されていた。

MKはズマ氏の個人的人気をてこに下院400議席中58議席を獲得し、3番手に躍進。故マンデラ元大統領が率いてアパルトヘイト(人種隔離)撤廃を成し遂げたANCが、1994年の民主化以来初の過半数割れを喫する要因となった。

総選挙後、ANCは第2党の白人主体野党、民主同盟(DA)などとの連立政権を樹立。MKの参画も取り沙汰されたが、ANCのラマポーザ大統領の辞任を求めていたことから実現しなかった。

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