【NQNニューヨーク=戸部実華】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比49ドル41セント安の4万0539ドル93セント（速報値）で終えた。週内に相次ぐ大型ハイテク企業の決算発表や米連邦公開市場委員会（FOMC）など重要日程を前に様子見ムードがある。前週末に大幅高となった後で、主力株の一部に持ち高調整の売りが出た。半面、決算発表など個別に材料の出た銘柄が買われ、ダウ平均を支えた。

ダウ平均は前週末26日に654ドル高となり、主力株の一部には持ち高調整の売りも出た。前週末に20%あまり上昇していたスリーエムが安い。ゴールドマン・サックスやインテルも売られた。米原油先物相場が下落し、シェブロンも下げた。

今週は30日にマイクロソフト、31日にメタプラットフォームズ、8月1日にアップルとアマゾン・ドット・コムがそれぞれ2024年4〜6月期決算を発表する。時価総額の大きいハイテク企業の決算の内容を見極めたい市場参加者が多く、持ち高を一方向に傾ける動きは限定的だった。

30〜31日には米連邦準備理事会（FRB）がFOMCを開く。政策金利を据え置く公算が大きいが、パウエル議長の記者会見で金融政策の見通しや景気認識を巡る発言に注目が高く、投資家の様子見姿勢が強かった。

そのほかの個別では、マクドナルドへの買いが目立った。29日に発表した2024年4〜6月期決算は減収減益だったものの、割安メニュー導入による業績期待などを背景に買いが入った。前週末に公開した映画が好調な滑り出しだと伝わったウォルト・ディズニーも高い。メルクやナイキも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比12.319ポイント高の1万7370.201（速報値）で終えた。

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