【シドニー=時事】太平洋の島国ソロモン諸島の総選挙は22日、開票が進み、定数50のうち8割以上で結果が出た。親中国派のソガバレ首相が率いる与党は、単独では過半数に届かないことが確実となった。続投を狙うソガバレ氏と、対中政策の見直しを掲げて政権奪還を目指す野党勢力が、それぞれ多数派形成へ連立交渉に臨む。
ソロモン諸島放送によると、開票が終わった44議席のうち、与党は12議席を確保したが、仮に未確定の6議席を全て得たとしても過半数の26に届かない。主要野党2党が6議席ずつ固め、他に5党が議席を得た。無所属も10議席に上っている。今後、新議員による首相指名に向け、密室の交渉が行われ、数週間に及ぶ可能性がある。
ソガバレ政権は2019年に台湾と断交して中国と国交を樹立。22年に中国と安全保障協定を結んだ。選挙戦では親中路線の是非が争点となり、主要野党は過度な対中依存からの脱却を訴えた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。