アメリカのトランプ前大統領は26日、連邦議会での演説のためアメリカを訪れているイスラエルのネタニヤフ首相と、フロリダ州の自宅「マー・アー・ラゴ」で会談しました。

この中で、トランプ氏は、ハマスに拘束されている人質について「彼らは適切に扱われていないだろう。無事であることを願うが、大丈夫とは思えない。許されることではない」と述べました。

そして、「われわれが勝利すれば、すべてが早くうまくいく。もし勝利しなければ、中東で大規模な戦争が起き、第3次世界大戦が起きるかもしれない」と述べ、自身が秋の大統領選挙で勝利すれば、中東での和平を実現できると意欲を示しました。

一方、ネタニヤフ首相は、停戦と人質の解放に向けた協議で交渉団を来週はじめにもイタリアの首都ローマに派遣することを明らかにしたうえで「われわれの軍事的圧力によって動きが出ていると思う。合意を完了させるのに十分な動きがあることを願っている」と述べ、合意に向けて取り組む姿勢を強調しました。

UNRWA ガザ地区「どこも安全な場所ではない」

ガザ地区では26日も広い範囲でイスラエル軍による攻撃が続き、複数の死傷者が出ていて、このうち南部ラファでは子ども1人が空爆によって死亡したほか、無人機による攻撃でも住民が犠牲になったなどと地元のメディアは伝えています。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、ガザ地区では10人のうちの9人が住む場所を追われ、避難場所を求めて過密状態にある学校や、破壊されたビル、さらにその場しのぎのテントに身を寄せているが、どこも安全な場所ではないとSNSに投稿し、改めて即時の停戦を訴えました。

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