ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍は26日、南部ハンユニスでこれまでにおよそ100人のハマスの戦闘員らを殺害したと発表しました。

一方、地元メディアはイスラエル軍の攻撃によって各地で女性や子どもを含む死傷者が出ていると伝えていて、ガザ地区の保健当局はこれまでの死者が3万9175人にのぼったとしています。

こうした中、アメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は25日、バイデン大統領のほか、大統領選挙でバイデン大統領の後継候補となる見通しのハリス副大統領とも会談しました。

ハリス氏は記者団に対し、会談で、ネタニヤフ首相に、イスラエルがハマスなどから自国を守れるよう引き続き支援していく考えを伝えた一方、ガザ地区で住民の犠牲が増え続けていることについて深刻な懸念を表明し、停戦交渉の合意が必要だと訴えたことを明らかにしました。

ネタニヤフ首相は26日、トランプ前大統領とも南部フロリダ州で会談する予定で、11月の大統領選挙の結果にかかわらず、アメリカとの同盟関係をさらに強固にしたい考えとみられます。

ガザ地区での戦闘をめぐってはトランプ前大統領も停戦の実現に意欲を示していて、今回のアメリカ訪問がイスラム組織ハマスとの間の交渉の進展につながるか注目されます。

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