ウクライナのクレバ外相は23日、SNSに中国に到着したと投稿し、中国外務省によりますと滞在中に王毅外相と会談する予定です。

これに先立ち、北京にあるウクライナ大使館は、両国関係の強化を呼びかけるクレバ外相の動画を中国のSNSの公式アカウントに投稿しました。

動画でクレバ外相は、ウクライナが提唱する和平案の実現に向けて国際社会と協力していると強調したうえで「私たちは平和の回復や2国間対話の深化などについて話し合うだろう」と述べ、会談への期待を示しています。

一方、ウクライナの調査会社「キーウ国際社会学研究所」は23日、世論調査の結果を発表し、たとえ戦争が続き、独立が危うくなるとしても領土を放棄すべきでないと答えた人は55%と過半数にのぼりました。ただ、その割合は、去年12月が74%ことし2月が65%と徐々に減少しています。

ロシア軍がウクライナ東部などで攻勢を強める中、ウクライナとしては、今回のクレバ外相の訪問を通じて和平案の実現に向けてロシアとの関係を深める中国から協力を引き出すねらいがあるとみられます。

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