バルト3国のエストニアで23日、新たな連立政権が発足し、前気候相のクリステン・ミハル氏(49)が首相に就任した。前任のカヤ・カラス氏(47)は欧州連合(EU)の外相にあたる外交安全保障上級代表の次期候補に選出されており、辞任を発表している。

 ミハル氏はカラス氏が党首の中道右派の改革党に属し、法相などを歴任。カラス氏の辞任に伴って首相に指名され、22日に議会が賛成多数で承認した。新政権はこれまでと同様、改革党と中道左派の社会民主党、リベラル政党「エストニア200」で構成する。

 カラス氏は対ロシア強硬姿勢で知られ、ミハル氏も踏襲するとみられる。就任初日の23日には、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談。X(旧ツイッター)への投稿で「エストニアのウクライナへ支援は揺るぎない。欧州の安全保障がかかっている」と強調し、国内総生産(GDP)比0.25%の対ウクライナ軍事支援を続けると記した。(森岡みづほ)

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