イスラム組織ハマスとの一連の衝突が始まって以降、初めてアメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は24日、アメリカ議会上下両院の合同会議で演説を行う予定です。

ネタニヤフ首相としてはガザ地区での軍事作戦が続く中、アメリカの支援に謝意を示すとともにハマスと連帯する中東各地の武装組織との戦闘が続いていることも強調し、超党派による軍事支援の継続を求める考えです。

また、訪問中に大統領選挙からの撤退を表明したバイデン大統領や、後継候補となる見通しのハリス副大統領との会談も行われる見通しです。

ガザ地区では23日もイスラエル軍の攻撃が続いていてイスラエル軍は22日、住民の一部に退避を通告した南部ハンユニスで空爆や地上部隊による攻撃を行ったと発表しました。

ガザ地区の保健当局はハンユニスへの攻撃で73人が死亡し、これまでの死者は3万9090人にのぼったとしていて、犠牲者が増え続けています。

ハンユニスで避難生活を送る男性は「いますぐに停戦が実現し支援物資の搬入とガザ地区の復興を強く願う」と話し、停戦に向けたアメリカの働きかけを求める声が聞かれました。

一方で別の男性は「アメリカはイスラエルと同盟関係にあり、停戦は期待できない」とも話していました。

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