イスラエル軍は、20日もガザ地区の広い範囲で空爆を行い、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、住宅が爆撃されるなどして子どもを含む少なくとも25人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は、一連の衝突が始まってからこれまでの死者は、3万8919人に上ると発表しています。

またガザ地区では連日、気温が35度を超える厳しい暑さが続いていて、ロイター通信によりますと、中部のデルバラハでは浄水設備の燃料が底をつき、およそ80万人に安全な水を供給できなくなっているということです。

地元の保健当局が調査したところ、下水から手足にまひが残ることもあるポリオのウイルスが見つかったということで、感染症の拡大も懸念されています。

こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は来週、一連の衝突が始まって以来初めてアメリカを訪問し、24日には議会で演説することになっています。

ガザ地区での停戦や人質の解放をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスとの交渉が停滞する中、事態の打開に向けてバイデン政権がどのような働きかけを行うのか、注目されます。

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