中国海軍は20日、北海艦隊の司令部がある東部の青島の港で、ミサイル駆逐艦や補給艦など4隻を公開しました。
中国海軍が外国メディアに艦船を公開するのは5年ぶりで、4隻の中には去年のロシアとの合同演習に参加したものも含まれています。
青島では21日から中国海軍が太平洋地域などの29の国の海軍トップらを集める「西太平洋海軍シンポジウム」が始まり、日本からは海上自衛隊のトップが参加することになっています。
会議では海上の偶発的な衝突に関わる規則などについて意見が交わされるほか、期間中は二国間の会談も行われる予定で、中国海軍の報道官は20日の記者会見で「多国間主義を守り、海上安全のリスクに共同で対応したい」と述べました。
中国としては、会議で国際協調を重んじる姿勢を示しつつも、艦船を公開し海洋進出を担う戦力を誇示することで、南シナ海や東シナ海で中国への警戒を強める各国をけん制する思惑もあるものとみられます。
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