16日に開かれた安保理の会合では、7月の議長国ロシアのラブロフ外相がはじめに発言し「国連憲章と安保理の決定はホワイトハウスの指示をもとに西側諸国によってゆがめられて解釈されている。アメリカは同盟国に対して疑う余地のない服従を求めている」などと述べ、アメリカの覇権主義が多国間主義に対する直接の脅威だと主張しました。
これに対してアメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「ロシアこそ国連憲章の核心的理念である領土保全に明白に違反し、国連に対する信頼を損ない続けている」と述べ、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアを非難しました。
その後、各国からも、軍事侵攻は国連憲章と国際法違反だとして、ロシアこそ多国間協力を阻害していると非難する意見が相次ぎました。
一方、EU=ヨーロッパ連合の議長国になったハンガリーのオルバン首相が、ロシアのプーチン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領と相次いで会談し、EU内部で反発を受けていることについて、会合に出席したハンガリーのシーヤールトー外相は「戦争を支持するヨーロッパの政治家たちから非常に激しい攻撃を受けている」と不満を示しました。
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