G7貿易相会合 イタリアで16日から開催 中国念頭に議論の見通し

G7の貿易相会合はイタリア南部カラブリア州のビラ・サン・ジョバンニで16日から始まり、日本からは齋藤経済産業大臣と上川外務大臣が出席します。

イタリアのプーリア州で6月に行われたG7サミットの首脳宣言では、中国によるEVや太陽光パネルなどの過剰生産が、各国の経済を弱体化させているとして懸念を示したほか、中国に対し、世界的なサプライチェーンの混乱につながりかねない、重要鉱物の輸出規制を控えることなどを求めました。

今回の会合でも、中国を念頭に、過剰生産問題や、輸出入の規制などで貿易相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対処、特定の国や地域に過度に依存しないサプライチェーンの構築などをテーマに議論が交わされる見通しです。

会合は17日まで開かれる予定で、中国による過剰生産問題でアメリカやEUなどが懸念を強める中、具体的な取り組みに向けて議論を深め、G7として結束した姿勢を示せるかが焦点です。