【北京=塩崎健太郎】中国国家統計局が15日発表した2024年4〜6月の国内総生産(GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比4.7%増えた。1〜3月の5.3%増より伸びは縮小した。生産や輸出が全体をけん引した。

4〜6月の前年同期比増加率は、日本経済新聞社と日経QUICKニュースが調べた市場予測の平均(5.1%)を下回った。季節要因をならした前期比の伸び率は0.7%と、1〜3月(1.5%)から鈍化した。

国家統計局は同日、GDPの発表に際して定例となっている記者会見を開かなかった。統計データをホームページ上でのみ公表した。理由は説明していないが、中国共産党が15日から北京で開く党の重要会議である第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が影響した可能性がある。

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