【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザ保健当局は13日、ガザ南部ハンユニス西方のマワシ地区でイスラエル軍の攻撃があり、71人が死亡し、289人が負傷したと発表した。
イスラエルメディアは、イスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ指導者を標的とした攻撃だったと報じた。軍はデイフ指導者が昨年10月のイスラエル奇襲を首謀したとみており、行方を追っている。
デイフ指導者が死者に含まれているかどうかなどは不明。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は12日、ガザの停戦交渉で、イスラエルの代表団が仲介国と協議を開いていたエジプト首都カイロから同日帰国したと伝えた。交渉はイスラエルのネタニヤフ首相の強硬な主張により後退しているとも報じた。
同紙によると、イスラエル軍がガザ・エジプト境界に常駐せずに境界の安定を保つ方法を協議していた。ネタニヤフ氏は12日に「境界にとどまる」と主張し、協議の前提が崩れた。
イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏はガザ北部でハマスの再武装を防ぐ仕組みづくりを新たに要求。イスラエルの交渉筋は「合意できるかどうかの正念場だが、この要求で台無しになりかねない」と批判した。
ネタニヤフ氏は11日にも、ハマス壊滅と全人質救出を達成するまでは戦闘を再開できるなどとする「4原則」を合意の条件として改めて強調していた。
パレスチナ通信は13日、軍がガザ中部デールバラハの民家を攻撃、救急隊員が子どもを含む5人の遺体を収容したと報じた。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は3万8千人を超えている。
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