岸田首相はドイツを訪問した(12日、ベルリン)=ロイター

岸田文雄首相は12日付のドイツ経済紙「ハンデルスブラット」に寄稿し、日本とドイツが経済安全保障で協力を強化する重要性を訴えた。「両国の産業が対立的な競合関係に陥ることなく、信頼できるパートナーとして連携することが不可欠だ」と述べた。

首相は12〜13日に訪独した。日独が経済関係の多角化などリスク軽減に取り組んでいることを念頭に「連携を更に強化していきたい」と訴えた。

「従来の経済合理主義に基づく資源の供給元や製造拠点の選択は特定国への過度の依存をもたらし、長期的に経済安全保障上のリスクをはらむことがますます顕在化している」と指摘した。

「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であることはますます明らか」とも主張した。「ドイツが北大西洋条約機構(NATO)・自国の防衛力強化に取り組むと同時にインド太平洋地域へのコミットメントを強化していることは心強い限り」とも記述した。

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