これは中国国家統計局が12日、ウェブサイト上で明らかにしました。

それによりますと15日、発表予定の中国のことし4月から6月までのGDPについて、記者会見を行わず、ウェブサイトでのみ、公表するとしています。

重要な経済指標のGDPについて会見が行われないのは異例ですが、国家統計局は、会見を取りやめた理由を明らかにしていません。

ただ、中国では、15日から18日まで中国共産党が長期的な経済政策などの方針を決める重要会議「三中全会」を開く予定です。

会議で不動産不況の長期化や内需の停滞など、中国経済が抱える課題について政策の方向性をどう示すのかが注目されていて、市場関係者の間では、会見の取りやめは、この会議が関係しているのではないかという見方が出ています。

中国ではおととし10月にも5年に1度の党大会の期間中に予定されていたGDPの発表が延期されたあとウェブサイトでのみ公表され、政府の成長率目標を下回るGDPの内容を発表するのを避けたという見方が出ていました。

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