中国の税関当局が12日発表した先月の貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ月と比べて8.6%の増加となりました。

輸出額が増加するのは3か月連続で、主要な貿易相手の東南アジア向けが大きく増えたことや、ヨーロッパやアメリカ向けも増えたことなどが主な要因です。

一方、先月の輸入額は去年の同じ月と比べて2.3%減少しました。

不動産不況の長期化や厳しい雇用情勢などを背景にした国内の需要の停滞を反映しているものとみられ、輸出が中国経済をけん引する構図が示された形です。

ただ、中国の輸出をめぐっては、EV=電気自動車などが過剰生産によって不当に安く輸出されているなどとして欧米で関税を引き上げる動きが出てきていて、今後、輸出の動向にどう影響するかが焦点となります。

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