【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月10日の動き)
ウクライナ情勢 戦況の解説記事はこちら
ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト
NATO ウクライナ支援の強化で合意する見通し
アメリカで開かれているNATO=北大西洋条約機構の首脳会議は2日目を迎え、加盟国の首脳らによる協議が行われました。
協議では、ウクライナ支援の強化で合意する見通しで、冒頭演説したバイデン大統領はNATOの結束をアピールしました。
ワシントンで開かれているNATOの首脳会議は10日、加盟国の首脳らによる協議が行われました。冒頭、バイデン大統領が演説し「われわれはかつてないほど強力になった」と述べことし新たにスウェーデンが正式に加盟し、32か国体制へと拡大したNATOの結束をアピールしました。
そのうえでロシアによる侵攻が続くウクライナで弾薬が不足してきたことなどを踏まえ、すべての加盟国が防衛産業の強化に向けた計画を策定することで合意したと明らかにしました。
NATOによりますと、今回の協議ではこのほか、
▽ウクライナ支援でNATOの役割を強化し、各国の兵器の供与やウクライナ軍兵士の訓練の調整を行うことや、
▽ロシアによる侵攻開始後NATO加盟国が行ってきた年間6兆9000億円を超える規模の軍事支援を来年も維持することで合意する見通しです。
アメリカ オランダ デンマーク F16戦闘機供与を発表
アメリカとオランダ、デンマークの3か国の首脳は10日、共同声明を出し、ウクライナへの軍事支援の一環として、アメリカ製のF16戦闘機を供与すると発表しました。
声明によりますと、供与されるF16は、デンマークとオランダから移送手続きの途中で、この夏には、運用が開始されるとしています。F16についてことし1月の時点でオランダは少なくとも18機、デンマークは19機を供与すると表明していました。
F16は、ロシアによる侵攻が続くウクライナが制空権の確保のため欧米各国に供与を求めてきたもので、欧米の一部の国では、ウクライナ軍のパイロットなどへの訓練が進められています。
声明の中で、アメリカ、オランダ、デンマークの3か国の首脳は「われわれは、ロシアの侵略に対するウクライナの防衛力を支援するため、ともに調整を続けていく」としています。
アメリカとオランダ、デンマークの3か国がウクライナへアメリカ製のF16戦闘機を供与すると発表したことについてウクライナのゼレンスキー大統領は10日「F16でウクライナ空軍を強化するという目標を達成するための具体的な手段を取ったことに感謝する」とSNSに投稿しました。
そのうえで8日に起きたロシアによる首都キーウの小児病院への攻撃に触れ「残忍なロシアの攻撃からウクライナの人々をさらに守るための助けになると確信している」として今回の支援の意義を強調しています。
そして「ウクライナの防空能力を強化するため引き続きワシントンで取り組んでいく」として各国からのさらなる支援に期待を寄せています。
ノルウェーもウクライナにF16戦闘機を6機供与へ
ノルウェーのストーレ首相は10日、ウクライナにF16戦闘機を6機供与することを明らかにし、年内に供与を始める計画だとしました。
ストーレ首相は「ロシアによる空からの攻撃はウクライナ国民に大きな苦痛と大規模な損害をもたらしている。防空システムと組み合わせることで、F16はウクライナの人たちを守る上で極めて重要な役割を果たすだろう」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。